Macユーザーの皆さんは、「Cmd+C」および「Cmd+V」とともに生きてきたと思います。
プログラムをまたいでコピペができるこの便利なショートカット、WindowsでもCmdキーをCtrlキーに変えるだけで実行できます。では、iPhoneの場合、どうしたらいいのでしょう?
非常に基本的な操作なので、わざわざ取り上げるほどのことではないかもしれません。でも、まだモバイル文化に踏み込んでいないiPhoneにとってはとても重要なことでしょう。
この記事は、そんな方々に読んでほしいガイドです。
iPhoneにはショートカットキーや編集メニューはありません。すべての操作を、画面のタップで行います。
1. iPhoneでコピーアンドペーストする方法
2. テキスト編集ジェスチャーでコピーアンドペーストする方法
3. ユニバーサルクリップボードでコピペする
4. SafariでURLリンクをコピーする方法
5. テキストメッセージをコピーする方法
6. iPhone上で画像をコピーアンドペーストする方法
7. iPhoneで絵文字をコピーアンドペーストする方法
8. クリップボードマネジャーを活用する
9. コピーアンドペーストの代わりに:共有
画面をタップすると、コピーやペーストコマンドを含むポップアップメニューが開きます。これは、iPhoneの全アプリ共通です。
もっと詳しく、手順を追ってみていきましょう。コピーをする前に、別の場所に貼り付けたい単語やテキストの一部を選択しておく必要があります。
その単語の上でダブルタップします。
すると、「カット」「コピー」「ペースト」などを含む小さなメニューが開きます。ブラウザの場合は、「コピー」「調べる」「共有」などが表示されます。
ハイライトされたテキストの両端にある小さな丸の付いたハンドルのうちどちらかをドラッグします。
左右だけでなく、上下へのドラッグも可能です。
あるいは、次の方法を使えば、単語、文、段落、画面上の全テキストを選ぶことができます。
コピーしたい部分を選択したら、「コピー」をタップします。コピーしたテキストは「クリップボード」に保存され、好きな場所にペーストできます。
このクリップボードはバックグラウンドで機能するので、見ることはできません。それと、クリップボードに保存できるのは1項目のみ。
新しくコピーすると、前のテキストは消えてしまうので注意が必要です。
アプリまたは文書内で、コピーしたテキストを貼り付けたい場所をタップします。
指を押し付けたままにし、メニューが開いたら「ペースト」をタップ。
すると、テキストが貼り付けられます。
ヒント:キーボードをトラックパッドとして使うと、テキストの選択がぐっとかんたんになります。その方法は、Appleのサポートページをご覧ください。
iOS13では、新しいジェスチャーがたくさん導入されました。
コピペのようなよく使う操作は、3本指を使うとかんたんにできます。上で紹介した方法とこれから紹介するジェスチャーを使い比べてみて、やりやすい方法を見つけてください。
3本指のうち1本は、親指を使うといいでしょう。まず、テキストを選択することろまでは上と同じです。
iPhoneの小さな画面上で太い指3本が奮闘している状況は、なんとも複雑な気持ちになります。でも、慣れるとこちらの方法のほうが使いやすいかもしれないので、やってみて損はありません。
同様に、ジェスチャーで「元に戻す」「やり直す」などの操作もできるようになりました。
操作方法については、こちらのオフィシャル動画をご覧ください。
ユニバーサルクリップボードは、あるデバイスでコピーした内容を、同じApple IDでサインインしている別のデバイスに貼り付けられる機能です。
たとえば、iPhone上でコピーしたテキストを、MacやiPadに貼り付けられます。
これを可能にするには、Appleデバイス上で下記の設定をしてください。
ユニバーサルクリップボードは、iOS10、iPadOS13、macOS10.12以降で使えます。これは、iCloudを使ってAppleデバイスを連携させる連係機能の一環です。
何よりもコピーする機会が多いのはURLではないでしょうか。幸いなことに、このプロセスも通常のテキストコピーと同様の操作で実行できます。
リンクを長押しすると、画面下からポップアップメニューが現れます。その中から「コピー」を選んでください。
あとは、ほかのテキストと同様、貼り付けたい場所で「ペースト」するだけです。
Safariのアドレスバーから手っ取り早くURLをコピーする方法が2つあります。下のスクリーンショットをご覧ください。
ポップアップが開いたら、「コピー」をタップすると、URLがクリップボードに保存されます。
アドレスバーをダブルタップして、URLを表示させます。
URLを選択して、ポップアップメニューからコピーして、任意の場所に貼り付けます。逆に、別の場所でコピーしたURLをSafariに貼り付けるには、Safariのアドレスバーを長押しします。
ポップアップメニューから「ペーストして開く」を選択すると、自動でウェブページが開きます。
メッセージやWhatsAppなどのアプリでコピーをすると、通常は転送になります。
ここでは、iPhoneのメッセージアプリでの方法を紹介しましょう。
メッセージのコンテンツによって、長押しで開くクイックアクションメニューが異なります。
アプリが対応していれば、アプリ間で画像のコピーアンドペーストが可能です。
下のスクリーンショットのように、「コピー」というメニューが画像の下に表示されるまで画像を長押しします。
動作はアプリによって異なります。たとえばTwitterの場合、写真に保存することはできても、コピーというオプションは表示されません。
そのような場合、その記事あるいは写真をSafariで開き、長押ししてコピーするといいでしょう。
iPhoneには絵文字専用キーボードが用意されています。でも、大量の絵文字を送りたいときは、絵文字のコピペができると非常に便利です。
絵文字でも、操作はこれまでに紹介した「タップで選択」「コピー」「ペースト」と同じです。
では、特殊記号はどうしたらいいでしょう?
たとえば、コピーライトやトレードマークを示す記号、外貨の通貨記号、Instagram用のフォントなどです。
そんなときは、特殊記号を集めたCool Symbolなどのサイトからコピーしてペーストするといいでしょう。
iPhoneを仕事でバリバリ使っている人は、専用のクリップボードマネジャーを使うといいかもしれません。
クリップボードマネジャーとは、複数のクリッピングを保存しておき、任意の場所に貼り付けられるツールです。
iOS向けの卓越したクリップボードマネジャーについては、こちらの記事をご覧ください。
これで、iPhoneでのコピーアンドペーストができるようになったと思います。
とはいえ、それが必要になることはそんなに多くないかもしれません。コピーアンドペーストより、共有のほうが手軽にできるからです。
たとえば、あるアプリからFacebookやTwitterにシェアしたいとします。
iOSのシェア機能なら、メール、メッセージ、SNSなど、シェアする方法をかんたんに選ぶことができます。iPhoneのシェア機能については、こちらをご覧ください。
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Image: tsyhun/Shutterstock.com
Source: Apple, Cool Symbol, YouTube
Original Article:How to Copy and Paste on Your iPhone by MakeUseOf