今回はMiix 2 8というハードウェアそのもののレビューではないが、電子書籍ビューワとして利用する際に関連する主要なスペックについてのみ、プラットフォームの異なる7~8型クラスのタブレットと前もって比較しておこう。対象となるのは、iPad mini Retina、Nexus 7(2013)の2製品だ。
Miix 2 8 | iPad mini Retinaディスプレイモデル | Google Nexus 7(2013) | |
メーカー | レノボ・ジャパン | Apple | ASUS |
サイズ(幅×奥行き×高さ、最厚部) | 215.6×131.6×8.35mm | 200×134.7×7.5mm | 114×200×8.65mm |
重量 | 約350g | 約331g | 約290g |
OS | Windows 8.1 | iOS 7 | Android 4.4 |
画面サイズ/解像度 | 8型/800×1,280ドット(189ppi) | 7.9型/2,048×1,536ドット(326ppi) | 7型/1,200×1,920ドット(323ppi) |
通信方式 | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n |
内蔵ストレージ | 32/64GB | 16/32/64/128GB | 16/32GB |
バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 約10時間 | 最大10時間 | 約10時間 |
約350gという重量は、8型のWindows 8.1タブレットの中では軽量な部類に入るが、「iPad mini Retinaディスプレイモデル」、「Nexus 7(2013)」と比較すると(画面サイズは違うにせよ)やや旗色が悪い。ここには掲載していないが、8.9型の「Kindle Fire HDX 8.9」は約374gということを考慮しても、そこそこの重量ではある。
解像度についても同様で、1,280×800ドットというのは、Nexus 7の初代モデル(2012)と同じであり、iOS/Androidタブレットでいうと1世代前のスペックだ。1,280×800ドットで見開き表示を行なった場合、1ページあたりの解像度は640×800ドットとなるので、細かい文字の閲覧に厳しいであろうことは容易に想像がつく。ちなみに同じレノボから発売されている8.3型の「ThinkPad 8」は1,920×1,200ドットだが、こちらは430gとかなりのヘビー級で、かつ現時点で実売7万円台と価格差もあるので悩ましい。
一方で厚みは8.35mmと、iPad mini Retinaには負けるものの、Nexus 7(2013)よりは薄い。また本体サイズも、画面サイズの違いを差し引いて考えると、見劣りしないコンパクトなサイズに収まっている。数ある8型のWindow 8.1タブレットの中でこのMiix 2 8が支持を集める理由の1つと言っていいだろう。この表にはないが、iPad mini Retina、Nexus 7(2013)の2製品にないメモリカードスロット(microSDカード対応)を搭載しているのも強みとなるはずだ。